2007年07月

水没写真

先日、針穴カメラを水没させた話を書いた。
水没したカメラに残っていたフィルムの残り二コマを撮り、現像に出した。
すでに撮り終わっている分は無事。水没させた後に撮った二コマはアウト。色がおかしい。全体としては緑っぽくなってしまった。それもまだらに。そして、ところどころに瑕が。水没させる直前のコマは後ろ二センチくらいがダメージを受けていた。
その写真がこれ。
c0257508.jpg

針穴もいろいろ

JPPS会員でもある小室三喜雄さんのピンホール写真展〈ピンホールスナップ「銀座光景」〉を見に行く。
平日の昼間ということもあり、来場者は数人しかいなかったので、ゆっくり見ることができた。小室さんとも話をすることができいろいろ勉強になった。
小室さんのピンホール写真は6×7のフィルムホルダーに木製の箱をつけたもの。針穴は0.2mm、厚めの銅箔(0.05~0.1mm)にドリルで穴を開けているそうだ。厚めの銅箔を使うのは穴を通る光が針穴の壁にあたって乱反射するのを利用して、フィルムにさまざまな色の光を写し込みたいからだという。F値は100前後。ISO800のフィルムを使い、1/8~1/2くらいのシャッタースピードで撮るらしい。完全に被写体を止めてしまわず、動きを表すにはそのくらいのシャッタースピードが一番いいのだという。
なるほどそういう針穴もあるのか。きれいな虹のような光の輪を写し込んだ写真を見たことがあったのだが、それはこれだったのか。
小室さんは穴を開けてどのような光が映り込むかをテストした上で、被写体や状況に合わせて使い分けている。
なかなかそこまでできないよなあ。偶然を楽しむなんていっていいわけをしながら、ごまかしている。もっとも缶カメラの場合には針穴を付け替えるのは難しいからなあ。同じ缶を使っていくつも作れば別だけど。
でも、6×7のホルダーを利用したカメラはいいなあ。そのうち作りたいとは思っていたけど、しばらくは缶カメラかなあ。
でも、厚めの銅箔で針穴を作るのだけはやってみよう。

水没

午後から近くの野火止用水に針穴しに行った。
缶ペンケースカメラで一枚撮影した後、幅1mのほどの用水の向こう側に渡ろうと、丸太に足をかけた。と、その丸太がぐらつき、バランスを崩してしまった。なんとか向こう岸に無事渡れたと思った瞬間、缶ペンケースカメラが落ちた。用水の中に。あわてて拾おうと思ったが、そこでまたバランスを崩し、今度はペンが水の中に。そして自分自身も用水の中に。さらに露出計までも。とりあえず、ペンを拾い上げ、次に、一番肝心な缶ペンケースカメラだけは回収しようと、用水の中をざぶざぶと歩いて追いかける。やっと追いつき、缶ペンケースカメラを拾い上げ、露出計を探す。少し戻ったところの水底に露出計は沈んでいた。
膝から下、ずぶぬれのまま、家に戻り、着替える。気がつけば、腕と小指・薬指をすりむいていた。
さて、水没した露出計はすぐに電池だけは出しておいたのだが、電池室にも水滴がついている。中の基盤も濡れている可能性が高い。ケースをあけて、中の基盤をむき出しにする。やはり濡れている。表面の水滴をふき取り、ドライヤーで乾かす。あらかた乾いたところで、電池を入れてスイッチを入れてみる。スイッチが入った。よかった。とりあえず一安心。
残る問題はカメラだ。一応、光が入らないよう密閉してあるので、大丈夫かなと思うのだが、まだ明けていない。あと2コマ残っているので、まだ、フィルムを巻き取っておらず、そのままだ。明日、残りの2枚を撮って、現像に出すまで、どうなっているかわからない。
しかし、缶カメラでよかった。水に落ちても浮いてたものなあ。紙箱だったらアウトだった。Holgaでもだめだろうなあ。すき間から水が入って、完全に水没だなあ。不幸中の幸いか。 続きを読む
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