2006年10月

プリントの色

カラー写真の現像・プリントはラボ(といってもチェーンのカメラ屋だが)に頼んでいる。
おおむねそれなりの色がでるのだが、たまに、撮影条件が悪かったり、露出を間違えたり(マニュアルのカメラが多いもので)、カメラの調子が悪かったり(古いカメラが多いもので)すると、プリントの色がおかしい。また、カラーネガは若干オーバーで撮るようにしているので(とくに天気の良い日は)、ときどきプリントが浅い(色が薄く、全体的に白っぽくプリントされる)こともある。
このようなときはもう一度プリントし直してもらう。色を濃くとか、明るくとか、赤みを減らすとか、青みを消すとか、こちらの希望を自分の表現方法でいいから伝えると、できるだけそれに沿うように焼き直してくれる。
900c2887.jpg


上が同時プリント、下は焼き直したもの。
実はこのときカメラの調子が悪く、適正よりかなりオーバーで写してしまった。したがって、これでも補正をしているのだ。補正しなければもっと白っぽくなってしまう。しかし、これでも白いので、思い切って濃くしてと注文した結果が下の写真だ。撮影時は陽が昇ったばかりで曇っており、林の中だったので暗かったので、これが実際の見た目に近い。


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ce29b671.jpg


これは同時プリントのもの。若干空が明る過ぎると感じたので、もう少し濃くしてと注文した。


07f3d87d.jpg


焼き直してもらったものがこれ。初めのプリントについていたごみも取れている。こういうのも、いうと焼き直してくれる(焼き直しは無料でやってくれると思う。少なくともごみがついている場合は、金を取るようなら怒ったほうがいい)。


プリントの色はこれが正しいというのはないから、自分がいいと思う色になるようにプリントしてもらうといい。見たままの色にするためには、見た色を伝える必要がある。なかなか難しいが、試してみる価値はある。また、実際の色とは違う色にすることだって可能だ。写真は真を写すものではないからだ。色は自分で作ることができる。

フィルムで撮った写真のプリントばかりではなく、デジタルカメラで撮った写真も同じようなことがある。
はてなのゆりさんが八国山の夕陽を写したら、思いのほか赤く写ったということをブログに書いてらっしゃる。そういうことはしばしばある。多郎左衛門が慈音の受け売りでコメントをつけているが、あらためて記すと、最近のデジカメはほとんどがオートで撮ることができる。そして、それなりの色がでる。とても優秀なのである。しかし、優秀であるがゆえに、勝手にこれのほうがいいだろうと色や明るさを修正してくれるので、見た目通りに写らないということも少なくない。ただし、結果は好ましい方向で修正されることが多いので、それほど気にする人も多くはないのかもしれない。
夕陽などは空が画面の多くを占める場合が多いので、カメラは全体の明るさを見た目より明るく判断してしまう。そこで、露出がアンダーになることが多い。つまり、実際より暗く写してしまうのだ。その結果、夕陽は見た目より赤く写る。だから、仮に同じ夕陽を撮るのでも、手前の風景が空より画面を多く占めていたら、夕陽は白っぽく(あるいは黄色に)写るだろう。そのかわり、手前の風景部分がシルエットにならずに、そこそこの明るさで写るはずだ。
画像処理のアプリケーションソフトを使えば、色は思いのままだ。もちろん、使いこなせればの話だが。しかし、その前にカメラの設定次第である程度いろいろできるはず。お試しあれ。

Photo Gallery 更新しました

長い間放っておいた Photo Gallery を更新しました。
Photo Gallery 14は「長崎のねこ」。先日の(といっても5月ですが)写真展に出した作品と今年の夏に撮った写真です。
Photo Gallery 15は、最近凝っている針穴写真。35ミリカラーネガフィルムで撮ったもの。カメラは1眼レフカメラのレンズをはずし、ボディーキャップに穴を開け、自作ピンホールを取り付けたもの。35ミリフィルムで撮った針穴写真はやはり大きくするとにじみが大きく、ぼけた感じになってしまうなあ。逆光の写真はプリズムのように光が分解されておもしろい、と思うんだけど、どうかなあ。
感想などございましたら、ぜひお寄せ下さい。
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